保育現場で高まる「職員を守る仕組み」の必要性
先日、とても嬉しいお問い合わせをいただきました。今回は大阪府の某行政機関で、こども園を担当されているご担当者からのご連絡です。
お問い合わせの内容は、私が作成・公開している「カスタマーハラスメント予防啓発ポスター」についてでした。
担当者の方からは、このようなメッセージをいただきました。
「難しい保護者対応が増えています。『保育園・幼稚園・こども園・養護施設を利用している保護者の皆様へ カスタマーハラスメントは職員の心を傷つけます』というポスターを見て、職員を守るために必要だと思いました。保育園や幼稚園向けのものはありますが、『こども園』という表記のものがなかなかありません。ぜひカスタマーハラスメント対策・予防のために使用したいと思い、ご連絡しました。」
このようなお言葉をいただき、全国で同じような課題を抱えていることを改めて感じました。
保護者対応は大切。でも職員も守らなければならない
保育園、幼稚園、認定こども園、児童養護施設などでは、保護者との信頼関係が何より大切です。
その一方で、近年は保護者対応が複雑化し、現場の先生方が精神的な負担を抱えるケースも増えています。
もちろん、多くの保護者の皆様は子どもの成長を一緒に支えてくださる大切なパートナーです。
しかし、ごく一部では、
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長時間にわたる電話や面談
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人格を否定するような発言
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威圧的な言動
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過度な要求
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SNSなどでの誹謗中傷
といった行為が職員を深く傷つけることがあります。
こうした行為は、単なる「苦情」や「要望」とは異なり、カスタマーハラスメントに該当する可能性があります。
職員が安心して働ける環境は、子どもたちのためにも必要
私がカスタマーハラスメント予防ポスターを作成した理由は、とてもシンプルです。
「職員を守ることは、子どもたちを守ることにつながる」
そう考えたからです。
先生方が安心して働ける環境であれば、子どもたちにも笑顔で接することができます。
しかし、毎日のように強いストレスを受け続ければ、本来発揮できる力を十分に発揮することは難しくなります。
働く人が安心できる職場づくりは、利用者サービスの質を守るためにも欠かせません。
「伝えること」がトラブルの予防になる
カスタマーハラスメント対策というと、「問題が起きてから対応するもの」と考えられがちです。
しかし、本当に大切なのは予防です。
施設として、「職員への暴言や威圧的な行為はお受けできません」
という姿勢をあらかじめ伝えておくことで、多くのトラブルは未然に防ぐことができます。
ポスターには法的な強制力はありません。
それでも、「施設として職員を守る姿勢」を見える形で示すことには大きな意味があります。
実際、多くの施設から「掲示したことで職員の安心感につながった」
「保護者への説明がしやすくなった」という声もいただいています。
全国へ少しずつ広がる取り組み
今回、大阪府の行政機関からお問い合わせをいただいたことは、私にとって大きな励みになりました。
北海道で作成した一枚のポスターが、地域を越えて全国の保育現場で必要とされていることを大変嬉しく思います。
保育園だけでなく、認定こども園、幼稚園、児童養護施設、障害福祉施設、高齢者施設、行政機関など、それぞれの現場で働く職員を守る取り組みが広がっていけばと願っています。
ご使用をご希望の皆様へ
現在公開しているカスタマーハラスメント予防ポスターやイラストについては、多くの施設や行政機関からお問い合わせをいただいています。私は、この取り組みが現場で役立つことを何より嬉しく思っています。
ご使用を希望される場合は、事前にご連絡をいただければ、イラストの使用許可をさせていただいております。
施設名や用途をお知らせいただければ、それぞれの現場に合わせたご案内も可能です。職員を守ることは、保護者を守ることにつながります。
そして、安心して働ける職場づくりは、子どもたちの笑顔を守ることにもつながります。これからも社会保険労務士として、「対処より予防」の考え方を大切にしながら、カスタマーハラスメントのない、誰もが安心して働ける職場づくりを応援していきたいと思います。
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