『承認カード』は自分の承認力を客観的かつ即座に把握できます。また、厳選された承認項目が体系化され、カードになっているため、上司・部下・同僚と楽しくかつステップ学習によって承認力を確実に身につけることができます。
1)承認「認める」とは
相手が気づかない優れた能力、資質、業績(貢献)、成長、可能性などについて、その事実を本人に伝え、自覚させること
相手を人間として尊重するなら「ほめる」より「認める」ことの方が大切です。承認にはありのままを本人に認識させる誠実さがあります。
なぜ、承認なのか?その根源人は、生まれながらに認められたいという承認欲求をもっています。自分が必要とされていると実感し、認められたいのです。生きていくには
承認が必要なのです。
2)正しく効果的な承認をするために
1.「ほめる」より「認める」 l誰でもほめられると悪い気はしませんし、ついその気になりますが、本物の自信につながるとは限りません。長続きする本物の自信を得るには、自分自身に対する正確な情報が必要となります。 l「認める」ことは相手が気づかない優れた能力・資質、業績、可能性などについてその「事実」を本人に伝え、自覚させることです。それが承認の基本です。長期的な自己効力感や有能感は、「ほめられる」より「認められる」ことで得られます。
2.一人ひとりの承認願望を理解すること l上司であれば、部下が何に価値を置き、どこで、だれにどんな風に認めてもらいたいと思っているかを予め把握しておくことが重要です。そのためには部下と普段からコミュニケーションをとっておくことが大切です。
3.承認は、あいさつ、話しかけること、聞くことから l承認にはいろいろなタイプやレベルがあります。承認の一番の基礎は相手の存在を認めることです。あいさつを交わし、会話をすることによって、最低限の相互承認がなされ、良好な人間関係に入っていくことができます。
4.具体的で客観的な事実を把握し、それをフィードバックすること l上司からの承認が最も部下のモチベーションを高めます。上司が部下の持ち味や能力の伸びを表す指標、組織への貢献度を表すデータや事実、顧客からの感謝の声など、具体的で客観的な情報に基づいて承認を行うことが大切です。
5.自己効力感や有能感を高める認め方、ほめ方 l認めたりほめたりすることが自己効力感や有能感を高め、内発的モチベーションを高めます。
そのポイントは
@よい仕事をしたときにはできるだけ間をおかずに認めること、
Aできるだけ具体的かつ客観的な事実を示しながら認めることです。